■会計検査院■
最近、非常に注目度が高い随意契約。
例えば、その随意契約が、公平なものか不公平なものかを判断しているのが一体誰なのか、皆さんご存知でしょうか?
日本には、『会計検査院』という機関があり、各府省等が公平な入札を行っているかどうかをチェックしている機関があります。
今回は、その『会計検査院』から報告されている随意契約に関する報告書から抜粋した案件について書かせていただきます。
■会計検査院の仕事内容■
- 随意契約の見直しの趣旨に反して制限的な応募要件を設定して、所管府省退職者の再就職者が在籍している問題の解決。
- 審査措置要求決議においても、随意契約の見直しにおける更なる競争性の向上について取り組むようにするための管理。
- 入札・契約事務が適切に行われて、公正性、競争性及び透明性が確保されているかなどに着眼しての検査の実施。
会計検査院は、 上記のような役割を果たしています。
■21年次の検査結果■
- 所管府省退職者の再就職者国の行政機関に常勤の職員として職務に従事した者で、国家公務員を退職して、当該行政機関が所管する独立行政法人、公益法人等に再就職した者。
- アウトソーシング契約の実施に当たり、競争性及び透明性を確保するため一般競争契約への移行等を推進するとともに、標準資料や実例等の適用を十分考慮するなどして、予定価格の積算を経済的なものとするよう是正改善の処置を求めたもの。
- 子会社が行う業務の発注において、競争の利益をより享受できるよう競争的な契約方式の導入を図らせるよう意見を表示したもの。
- コンピューターサービスの調達に当たり、特定調達に該当するものであることを踏まえ、透明性、公正性及び競争性が確保された契約事務を実施するよう改善させたもの。
- 下水道終末処理場等の再構築に係る基本設計業務の契約に当たり、透明性、競争性等の確保を図るため、随意契約を見直して競争性のある契約方式に移行するよう改善させたもの。
上記の結果が、会計検査院によって明らかになった問題や、解決した事例です。
■まとめ■
上記、会計検査院の働きかけによって、最近世の中の不公平な入札案件はどんどん縮小傾向にあります。
これからの入札は、公平かつ利益率の高い案件が増えてくるのではないでしょうか。
そういった入札案件が落札できるように、日々の入札情報収集を行なって頂ければと思います。